50代からの筋トレは「頑張らない」が正解です

名東ごとう接骨院 院長がたどり着いた、続けられる体づくり


「筋トレ、やった方がいいですか?」これは、名東ごとう接骨院で本当によく聞かれる質問です。
テレビやYouTube、SNSを見れば、これをやれば若返る、毎日これだけで腰痛が治る、そんな刺激的な言葉が並びます。

もちろん筋肉は大切ですし、筋力が落ちれば疲れやすくなり、姿勢が崩れ、転びやすくなって腰や膝にも負担がかかります。
だから私は患者さんにも「体を動かしましょう」「筋肉は大事ですよ」とお伝えしています。

ただ、50代、60代の方にこそ強く伝えたいことがあります。
それは、筋トレは頑張りすぎない方がうまくいく、ということです。

これが、現場で多くの体を見てきた私の実感です。


筋トレが原因で来院される方も少なくありません

接骨院には、肩を痛めた、腰を痛めて動けなくなった、膝が腫れてしまった、そんな方が来院されます。
お話を聞くと、動画を見ながら毎日スクワットを頑張っていて、若い頃の感覚で追い込んでしまって、自己流で筋トレを続けていたら、というケースが本当に多いのです。

筋トレそのものが悪いのではありません。
問題なのは、やり方と、頑張りすぎです。


50代の体は、若い頃の延長ではありません

50代になると体は確実に変わってきます。回復に時間がかかる、関節や腱が硬くなる、無理が翌日や翌々日に出る、昔と同じ感覚で動くとケガをしやすい。
こうした変化は、衰えというよりも自然な体の変化だと私は感じています。

若い頃のように、少し無理しても一晩寝れば回復する、という体ではもうありません。
だからこそ50代からの筋トレは、鍛えることより壊さないこと、追い込むことより続けることを、何より大切にしてほしいのです。


私が筋トレを始めた理由は、これからの健康のため

私自身が筋トレを始めたきっかけは、筋肉を大きくしたいからでも、若返りたいからでもありません。
50代後半になり、疲れが抜けにくくなった、回復に時間がかかるようになった、体の変化をはっきり感じるようになった、そんなことを日々実感するようになりました。

そんな中で、これから先もできるだけ長く元気に動ける体でいたい、そのために今から何かしておいた方がいいのではないか。
そう思ったのがスタートでした。

筋トレは筋肉のためだけでなく、血流や代謝を良くして体全体の調子を整えるという意味でも大切だと感じています。
だから私は、追い込む筋トレではなく、無理なく続けられる範囲での筋トレを選びました。


懸垂マシンを買いました。でも、なくても大丈夫

そこで私は、家でできるように懸垂マシンを買いました。背中や腕、体幹にも効きますし、ぶら下がれるのもなかなか気持ちがいいものです。
ただ誤解してほしくないのは、懸垂マシンがなくても筋トレは十分できます、ということです。

スクワットやかかと上げ、壁に手をついての腕立て、イスからの立ち座りなど、こうした自分の体重を使った運動だけでも、50代には十分な効果があります。
大事なのは、何を使うかではなく、どう続けるかであり、高価なマシンやジムの契約も、続かなければ意味がありません。


私はトレーナーでもありますが、目指しているのは健康になる筋トレです

実は私は、日本トレーニング指導者協会の認定トレーナーでもあります。
と言っても、ボディビルのように体を大きくしたり、限界まで追い込むような、いわゆるガチガチの筋トレ指導が得意なわけではありません。

私が得意としているのは、体を壊さず、医学的に見て無理がなく、健康になるための筋トレです。
接骨院の現場では、筋トレを頑張りすぎて痛めてしまった方も、運動不足で動けなくなってしまった方も、どちらもたくさん見てきました。

だからこそ私は、筋肉を増やすことよりも、今ある体をできるだけ長く元気に使えるようにすること、痛みが出にくい体をつくること、将来動けなくなるリスクを減らすこと、そんな予防としての筋トレを大切にしています。


頑張らない筋トレの3つのポイント

私が患者さんにもお伝えしているのは次の3つです。
一つ目は、きつくなる手前でやめること。まだできそう、くらいで止めて、翌日に疲れが残らない程度がベストです。
二つ目は、毎日やらなくていいこと。週2から3回で十分で、やらない日があっても自分を責めないこと。
三つ目は、痛みが出たら中止すること。効いている感じと壊している痛みは違うので、違和感が出たらその日はやめる勇気を持ってください。

筋トレは、気合ではなく調整です。


目的はムキムキではなく、生活を楽にすること

50代からの筋トレの目的は、筋肉を大きくすることではありません。
日常生活が楽になる、疲れにくくなる、姿勢が安定する、痛みが出にくくなる、将来転ばない体をつくる。こうした生活の質を守る筋肉を保つこと、それだけで十分すぎるほど価値があります。


筋トレだけでは、体は良くなりません

現場では、筋力はあるのに痛みがある人、運動習慣があるのに調子が悪い人、そんな方もたくさん見てきました。
原因は、体の使い方のクセ、関節の動きの悪さ、姿勢や呼吸、睡眠や回復、ストレスなど、筋肉以外の要素が大きく関係していることが多いのです。

だから私は、とりあえず筋トレしましょうとは言いません。
体全体のバランスを見ながら、その人に合った運動や整え方を大切にしています。


続いている人ほど、頑張っていません

これまで多くの方を見てきて感じるのは、長く続いている人ほど頑張っていない、ということです。
回数は少なめ、時間も短め、それでも何年も続いている。一方で、最初に張り切りすぎて完璧を目指し、できない日があるとやめてしまう、こういう方ほど続きません。

体づくりは、短距離走ではなく、散歩のようなものです。


50代からでも、体はちゃんと応えてくれます

もう年だから、と言われる方もいますが、50代、60代からでも、動きが軽くなった、疲れにくくなった、痛みが出にくくなった、そんな変化を実感される方は本当に多いです。
条件は一つ、無理をしないことです。

体は雑に扱えば壊れますが、丁寧に付き合えば、年齢に関係なく応えてくれます。


まとめ 頑張らない筋トレが、いちばん強い

50代からの筋トレで大切なのは、追い込まない、比べない、サボっても気にしない、また戻ればいい、というゆるさです。
懸垂マシンがあってもいいし、なくてもまったく問題ありません。

必要なのは、今日ちょっと動こうかな、と思える気持ちだけです。
もし筋トレで痛みが出たり、何をやればいいか分からなくなったら、それは体からのサインかもしれません。

名東ごとう接骨院では、そんな方の体を一緒に見ながら、その人に合った体の整え方、使い方をお手伝いしています。
50代からの体づくりは、頑張らないくらいが、ちょうどいい。私はそう思っています。


柔道整復師、JATI認定トレーナー、栄養睡眠カウンセラー
後藤康之