
肉離れの回復は「処置」で大きく変わります
私自身の経験と臨床で感じていること
肉離れという言葉を聞くと、「少し筋肉を痛めただけ」と思われることもあります。
しかし実際には、決して軽いケガではありません。
そして処置の方法によって、回復の経過は大きく変わることがあります。
今回は、私自身の経験と実際の施術の現場で感じていることをお話しします。
肉離れはスポーツでよく起こるケガです
肉離れは筋肉が急激に伸ばされることで、筋繊維の一部が損傷してしまう状態です。
特に多いのが
・太ももの裏(ハムストリング)
・ふくらはぎ
などです。
サッカーや野球、陸上競技など、ダッシュや急な動きが多いスポーツで起こりやすいケガです。
軽い場合は違和感程度ですが、中程度以上になると
・歩くと痛い
・走れない
・内出血が出る
といった症状が出ることもあります。
肉離れは自然に回復することもあります
肉離れは時間の経過とともに痛みが軽くなることがあります。
人の体には自然治癒力があり、筋肉が部分的に損傷しても回復が進み、日常生活に支障がなくなることも少なくありません。
そのため
「少し休めば治る」
と思われることも多いケガです。
しかしここで一つ大切なことがあります。
痛みがなくなった=元に戻ったではありません
肉離れの場合、改善の目安は「痛み」で判断されることが多いです。
歩いても痛くない
軽く動けるようになった
そうなると
「もう治った」
と感じてしまうことがあります。
ですが
痛みがなくなった=元の状態に戻った
とは限りません。
筋肉がどのような状態で修復されたのかによって、その後の体の状態は変わってきます。
筋肉は正しい形で修復されるとは限りません
肉離れを起こすと、筋肉の中では出血や炎症が起こり、その後修復の過程に入ります。
このとき
・筋繊維がズレたまま
・ねじれた状態のまま
・周囲の組織と癒着した状態
などで修復が進んでしまうことがあります。
これを瘢痕化と呼びます。
施術の現場では、このような状態を硬結として触れることもあります。
私自身も肉離れを経験しています
実は私自身も肉離れを経験しています。
約20年前に左ふくらはぎ、そして昨年は右ふくらはぎを肉離れしました。
20年前の左ふくらはぎの時は
・3日間しっかりアイシング
・固定をしっかり行う
・痛みが引いてから運動療法を開始する
という流れでした。
一方、昨年右ふくらはぎを肉離れした時は、ゆらし療法を学んだ後でした。
そのため
・必要以上のアイシングは行わない
・過度な固定はしない
・早い段階から体を動かしていく
という考え方で対応しました。
すると回復のスピードが明らかに違いました。
同じふくらはぎの肉離れでも、回復までの経過は大きく違ったのです。
実際の患者さんでも回復の差が出ています
先日来院された方は、ふくらはぎの肉離れで約10日間、松葉杖を使いほとんど安静の状態で過ごされていました。
しかし10日経っても痛みはほとんど引かず、不安になり当院に来院されました。
施術で体の状態を確認し、施術を行った後にセルフケアをお伝えしました。
するとその日のうちに
「痛みやむくみがかなり楽になった」
とのことでした。
そして翌日には松葉杖を外して歩けるようになったそうです。
やはり正しい処置をするだけで、回復の経過は大きく変わると感じています。
まとめ
肉離れは決して珍しいケガではありません。
しかし処置の方法によって、回復の経過は大きく変わることがあります。
痛みが引いたから終わりではなく、筋肉がどのように修復されているのかまで考えていくことが大切です。
スポーツを長く続けていくためにも、体の状態をしっかり整えていくことが重要になります。
肉離れなどスポーツ中のケガでお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
柔道整復師
栄養睡眠カウンセラー
後藤康之

