症例報告

今日は数年前に診た患者さんの症例です。

 

【症例者】

年齢:13歳  性別:男性  職業:中学1年生  スポーツ:軟式野球(9月~1月まで駅伝部も兼ねる)

 

【現病歴】

両膝関節痛

12月よりランニングをすると両膝関節前面に痛みが生じた。12月9日当院し、物理療法・運動療法等を施行。2月に入り期末試験などで運動量が少なくなったため順調に回復してきていたが、3月に入り部活動が本格的に始まりランニングにより再び痛みが強くなり始めた。

 

【評価(3月3日時点)】

・圧痛(+):脛骨粗面(やや右>左) ・安静時・歩行時痛(-) ・走行時・屈伸時痛(+)

・熱感・腫脹(±):脛骨粗面(右>左)  ・不安定性(-)  ・SLR:右60°左70°

・ROM:膝屈曲(右120°左130°)膝伸展(右左0°)、足関節背屈(踏み込み時)(右20°左20°)

・MMT:股関節屈曲3レベル(右=左) ・Thomas test(+) ・ダイナミックアライメント:knee in-toe out

 

【メカニズム】

現病歴、所見よりOsgood-Schlatter病と推測する。この患者の場合、内的要因としては股関節屈曲、足関節背屈の可動域制限があり、しゃがみ込み動作においても、踵を着くことができない。これにより骨盤後傾になり、身体重心が後方に移り膝伸展モーメントが増大していると考えられる。外的要因としては昨年9月から本年1月まで野球部と駅伝部を兼ねていたということで、アスファルト上を1日平均7~8㎞を走行しており、環境と運動量の問題が考えられる。

 

【治療プログラム】

  1. 低周波(15分)・・・疼痛および炎症の軽減
  2. 手技、ストレッチ(7分)・・・股関節周囲筋・下腿の筋緊張の除去、股関節・足関節・膝関節の可動域の拡大
  3. 運動療法・・・股関節ストレッチ→バランスボール、セルフストレッチ
  4.  筋力強化→SLR.、Calf raise 、股関節周囲筋

 

※解説…基本的には走りすぎですよね。中学生は成長期なので、身長が伸びる際に筋肉も引っ張られるため筋肉が硬くなる時期です。この患者さんも太ももの筋肉の使い過ぎで、膝の痛みにつながっているようでした。この患者さんはストレッチ指導によりかなり改善されました。

特に中学生くらいはストレッチが大事だと思います。ストレッチのやり方が分からない方は、是非当院にお越しください。

当院へのアクセス情報

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