症例

こんにちは、接骨院三幸堂の後藤です。

以前来られた患者さんです。

 

【症例者】

年齢:75歳  性別:男性  職業:無職(65歳まで大工)

 

【現病歴】

20~30年前から腰痛があった。1年程前から長時間の歩行により腰部から両大腿後面に疼痛が発現するようになった。当時より整形外科を受診し「脊柱管狭窄症」と診断。当院にて施術開始。現在自発痛はないが、両殿部から両大腿後面、左下腿外側に倦怠感がある。

 

【評価】

姿勢:痩せ型の体型 腰部が平坦、背部は円背で軽度の前傾姿勢。股関節と膝関節が軽度屈曲している。   圧痛:(-)  痺れ:(-)  ROM:体幹前屈70度 後屈10度   SLR:(-)  感覚:正常

 

【痛みのメカニズム】

脊柱管狭窄症は脊柱管が様々な原因で慢性的に狭くなり、馬尾や神経根が圧迫を受け下肢の痛みや、間欠跛行などといった症状が生じる。病因は様々であるが、加齢による脊椎の変性(椎間板の膨隆、椎間関節や黄色靱帯の肥厚、骨棘の形成、脊椎のすべり、側弯など)が原因であるものが多い。脊柱管の狭窄程度は腰椎屈曲位で軽減し、伸展位で強くなるので症状を抑えるため前傾姿勢を保持しようとする。神経根が圧迫を受ける神経根型、馬尾が圧迫される馬尾型に分類される。本症例は両側大腿、左側下腿に症状が出現していることから混合型と推測されるが、神経根型でもまれに両側性の疼痛を呈することがあることから判別は難しい。

 

【治療プログラム】

①股関節・膝関節の軽度の屈曲拘縮が認められるため腸腰筋・内転筋群・大腿筋膜張筋を中心に股関節の柔軟性を高める。②多裂筋のリラクセーション、及び椎間関節の拘縮を改善し、脊椎の可動性を獲得する。

  1. 干渉波(15分):腰背部の筋緊張を取り、脊椎の可動性の獲得をしやすくする。
  2. 手技(10分):腰部筋のリラクセーション、股関節の柔軟性を図る。
  3. 運動療法の指導(5分)

 

解説…この方は肉体労働を続けてやってこられ、かなり背骨にも負担がかかっていたと思います。症状、背骨の問題によっては手術が必要な場合もありますが、手術をしなくても運動療法などで血流を促すことにより、改善する場合もあります。この方は3ヶ月の通院でかなり改善されました。

 

当院へのアクセス情報

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