症例

こんにちは、接骨院三幸堂の後藤です。

数年前の症例です。

【症例者】

年齢:46歳  性別:女性  職業:事務職

 

【現病歴】

腰部痛

2~3ヶ月前から椅子から立ち上がる時に痛みがあった。2月18日、同様に椅子から立ち上がる際、腰部に急激な痛みが現れた。2月19日、整形外科を受診。X線では異常所見なし。2月28日に当院来院。来院時には徐々に痛みは軽減してきていた。

 

【初期評価】

・安静時痛(-) ・圧痛(+):脊柱起立筋(L3-L5近傍)、椎間関節(L3-L5) ・神経症状(-)

・SLR:左右70°・・ROM:体幹屈曲指床間-10㎝ ・運動時痛(+):体幹伸展で痛みがある

・筋緊張(+):脊柱起立筋群、多裂筋 ・Thomasテスト(+)

 

【メカニズム】

椅子からの立ち上がりで痛みがあることから、動作分析を行った。立ち上がり動作は、重心を前上方に移動することで成り立つ。初動作では、体幹の前傾と足関節背屈による下腿前傾であり、これは重心を前方に移動させる。その後、股関節伸展と膝関節の伸展により重心の上方移動が達成され立位姿勢となる。 この患者はしゃがみこみの姿勢で踵が地面に着くことができず、足関節背屈の可動域が十分でない。そのために足の着く位置が重心から離れてしまう。したがって体幹前屈が大きくなり、この際、腰椎前弯が増強し椎間関節に負担をかけていると考えられる。腸腰筋の硬直も腰椎前弯の因子として考えられる。

 

【治療プログラム】

・干渉波(15分)・・・腰背部の筋緊張の除去

・手技(10分)・・・腰背部の筋緊張の除去、腸腰筋、ハムストリングスの柔軟性の改善

・運動療法・・・スイスボールでストレッチ、バウンドで筋バランスの改善を図る

 

解説…慢性の筋膜性腰痛の患者さんでした。この方は足首の関節が硬い状態でした(かかとを地面につけたまましゃがめない)。事務職で椅子から立ったり座ったりすることが多いのですが、足首が硬いため立ち上がるときの足の位置が理想より前方になり腰の筋肉にストレスがかかっていました。ちょっとしたことですが、仕事で同じ動きが多いので筋肉に対しては大きなストレスになっていました。この方にはふくらはぎの筋肉をストレッチなどで緩めて、また立ち上がるときの姿勢などを意識してもらうよう指導し、徐々に改善していきました。

当院へのアクセス情報

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