症例

以前来られた患者さんです。

【症例者】

年齢:62歳  性別:男性  職業:理容師  スポーツ:ゴルフ(頻度は週一回程度のラウンドと週2~3回の練習)

 

【現病歴】

腰痛症

10年ほど前より腰部に痛みがあった。1月14日、ゴルフのラウンド終了後に腰部の痛みが強くなった。1月17日当院来院。

 

【評価】

・安静時痛(-) ・圧痛(+):左腰方形筋、左脊柱起立筋(L4-L5近傍) ・神経症状(-)

・SLR:左右50°・ROM:体幹屈曲指床間-40㎝ ・筋緊張(+):ハムストリングス、大殿筋

 

【メカニズム】

ゴルフスイングは脊柱の側屈と回旋の複合運動であるが、過度な側屈や回旋は脊柱起立筋を中心とした体間筋群や椎間関節、椎間板さらには仙腸関節に変性をもたらす。特に回旋については、椎間関節の椎間面の向きから著しく制限されており、過度な回旋による腰椎ならびに周辺組織への負担がかなり大きくなっていると考えられる。またスイング中は常に股関節軽度屈曲位を保つことが望ましいが、ハムストリングスや大殿筋といった下肢後面の筋緊張が大きいと股関節の屈曲制限因子となる。このため腰椎の屈曲による代償運動が生じ、この繰り返しによって腰痛は発症していくものと考えられる。左側の症状が強いのはゴルフスイングではインパクトを中心に、左側に重心が掛かり負担が生じていると考える。

 

【治療プログラム】

・干渉波(15分)・・・腰背部の筋緊張の除去

・手技(10分)・・・腰背部の筋緊張の除去、殿筋群、ハムストリングスの柔軟性の改善

・運動療法・・・スイスボール、バランスクッションを用い、筋バランスの改善を図る

 

解説…ゴルフの好きな方でした。よくゴルフは「腰を回せ」とか「腰で振れ」とか言われますが、背骨の構造上、腰のあたりの背骨は回転しにくいようにできてます。ですので腰を回そうとすると腰を痛めてしまいます。ではどうすればいいかというと股関節の柔軟性が重要になっていきます。この患者さんも、股関節のストレッチと、ちょっとした体の使い方の意識で改善されていきました。

 

当院へのアクセス情報

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